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【大ネタバレ】「窮鼠はチーズの夢を見る」の舞台挨拶で腰が砕けた

関ジャニ∞大倉忠義初の単独主演映画「窮鼠はチーズの夢を見る」についてブログを書きます。

ありがたいことに人生の半分eighter(関ジャニ∞のファン)やらせて頂いてるわけで、今年初めくらいに「行定勲監督のR指定ありBL作品で大倉が主演」って情報解禁されるやいなや頭が沸騰してしまいました。

本当は今年6月公開予定だったのに、順延して9月11日(ヤスの誕生日)公開になった。しかも大倉がコロナに感染してしまう非常事態。コロナお前いい加減にしろよ?マジ許すまじ。



そして!
今日は大倉と行定監督が登壇する舞台挨拶だったんですが、販売開始1分で即完したチケットが当たって行きました。令和最大の奇跡。
昨年夏のライブ以来1年ぶりに推しのご尊顔を生で拝んだ衝撃がデカすぎてほぼ記憶ないんですけど、なんかもう死ぬなら今がいいな。

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この顔面で撮影当時34歳って時空歪んでません?前世で世界救った?
エンドロールでソワソワ、終演とともに報道陣詰めかけてワクワク、機材のセッティングで心臓バクバク。脳汁大放出パレードからの血行暴走カーニバル?死戦期呼吸でその時を待つ。





『それではご登壇いただきましょう~、どうぞ~!!』





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モデルプレスさんごめんなさい

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遠くからでもわかる。顔ちっっっさ。脚なっっっっが。イッッッッッケメン。



全身黒かつロング丈のアウター姿はレアだし、髪ふわふわすぎて意味わかんないし、初お披露目のピアスしてたらしいし(肉眼では見えなかった泣)ビジュアル大勝利では?世界中の形容詞を取り寄せても表現できない美貌に屈服。

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優勝
降臨した瞬間後方で嗚咽してるeighterさんいて引いちゃった。でも気持ちわかるよ。


ライブで複数人で動き回ってる大倉忠義は何度も観てきましたが、ソロのお仕事を目撃できたのは初めてで。しかもコロナ復帰後初の公の場に参加できたことがあまりにも嬉しくて。


「ご心配おかけしました~満員のお客さんにお集まり頂いて本当に嬉しいです(キラースマイル)」との発言に観客全員が命を落としました。いやもうこっちのセリフでございます。

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まもりたいこの笑顔



舞台挨拶はトークセッション、行定監督から大倉へのサプライズレター、鏡開きの豪華3本立てでした。


名場面を挙げればキリがないんですが、行定監督が「大倉の魅力は声と色気とちょっと謎なところ」と仰ってて赤べこと同じくらい頷いた。

で、それを受けた大倉が「皆さん雑誌とか映画とか色んな媒体で僕を観てくれてると思いますが、本当の僕は誰にも見せてません。一生かけて探してほしい」(意訳)って言ってたの。
染み付いたアイドルメンタルの美しさに寿命が5年延びた。どこの記事にも載ってないけどなんで?


そしてサプライズレターはとっても素敵でした。内容は来場者だけの秘密にします。

感想を尋ねられた大倉「気を緩めると泣いちゃいそうなんで眠そうな記者さんの方を見て涙をこらえてた」(意訳)
尊すぎん?ファンになって本当に良かった。


大倉は鏡開き初体験だったらしく、ビビりが炸裂してました。

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かわいい
あ、行定監督こんな服着てたんだ…(写真見て気づいた)



最後?に「窮鼠は僕の代表作にしたい」と言ってて感動。微力ながら興行収入に貢献できてよかった。



ちなみに隣に座ってたeighterさんと軽く話してすぐ意気投合して、ららぽーとのタイ料理屋で気が済むまでオタク語りしてたら第二部の観客と入れ違いました。要するに映画と同じ時間=約3時間ノンストップで語り合ったってこと。初対面だよ?出会いに感謝。
すごくアクティブかつ長年のファンの方で、2008年のライブ(!?)とか貴重な話をたくさん聞かせてくださいました。このブログを見てるかわからないけど、最高に楽しかったです。ありがとう。





【お詫び】この情報量で書き続けるとフォロワーがいなくなってしまうので、あらすじ紹介に移ります。気づくのが遅い。
一言でまとめるととんでもない映画です。


大倉忠義氏演じる優柔不断エリート大モテ男・大伴恭一と成田凌氏演じるゲイの探偵・今ヶ瀬渉を中心に、愛憎入り乱れる恋愛模様を描いた少女マンガ原作の映画です。
www.phantom-film.com


行定勲監督は天下の松本潤氏主演の「ナラタージュ」や加藤シゲアキ氏原作の「ピンクとグレー」などジャニーズ出演の恋愛映画も実績豊富な方。原作の水城せとなさんは松潤×石原さとみの月9「失恋ショコラティエ」でも有名なマンガ家です。
ていうか松潤需要ありすぎでは?




すでに「窮鼠」を観た方は大いに頷いてくれると思うんですが...







なんですかあれ?


実質AVじゃね?


国民的アイドルと大人気俳優のAV(ではない)をパブリックな巨大スクリーンで観て罪に問われないか不安になった。逆にR15でいいんでしょうか。

youtu.be



もう公開期間も終わりかけだと思うので、見所をつらつら紀貫之していきます。(⚠️以下ほぼ全部ネタバレ⚠️)





①死ぬほどエロい
これに尽きる。ていうか最低な見出しですね。でも本当なんです。最初は友人と観に行きましたが、二人ともしばらく黙っちゃうくらいエロかったです。

もはや濡れ場が何回あったかわからん。洪水警報級だけど皆さん脳は無事?キスシーンに至っては5分に1回ペース?なんか「大倉と愉快な仲間たち」みたいな構図で、相手をとっかえひっかえひたすらセックスしてた。あらゆる部位がモロ出しだわリップ音が果てしなくリアルだわ気が狂いそうでした。邦画だと菅田将暉の「あゝ、荒野」とか松坂桃李の「娼年」の次くらいにエロいと思う。観てないけど。

序盤は今ヶ瀬から大伴への一方的なアプローチだったのが一気に逆転するシーンは、バックで流れてるフランス映画のセリフと感情がリンクしててとてもよかった。



②流され侍・大伴恭一
大倉が演じる『「自分を好きになってくれる女性」ばかりと受け身の恋愛を繰り返してきた大伴』(原文ママ)(草)(何それ?)ですが、それはもう、とにかくクズなんです。す~ぐ相手をその気にさせるタイプ。先天性魔性の男とでも呼びましょうか。※顔が良いからすべて許される そのくせ往生際が悪いからみんな振り回される。で、自分が窮地に立たされると鼠のように不格好に足掻く。そう、「窮鼠」の正体は大伴そのものなんです。

まあ少女マンガ原作だけあってぶっ飛んだ設定もかなりある。だって妻帯者なのに不倫相手の同僚とヤリまくったあと男(今ヶ瀬)とイチャイチャするとか平安貴族?大奥?はたまたディスカバリーチャンネル?って感じ。※顔が良いからすべて許される
「俺のこと好きなの?」って素知らぬ顔で聞いたり、相手が咥えてたタバコ奪って吸い始めるとか2020年なら処されるぞマジで。※顔が良いからすべて許される

どうやら大倉をあて書きした脚本らしいですね。大倉のアンニュイな表情がうまいこと引き出されてるというか。ありがとう行定監督。
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③それでも考えさせられる作品
「窮鼠」の主要キャストはゲイの今ヶ瀬以外シスジェンダー。大伴がサークル同期の元カノ・ナツキにこう尋ねられるシーンがあります。

「私か今ヶ瀬、もしかして選べないの?女と男だよ」

原作どおりか分からないけど、まさに時代を象徴するセリフですよね。


個人的には、今ヶ瀬の想いを理解したいと思った大伴が、試しにゲイバーに行って泣いちゃうシーンが一番グサッと来ました。大伴が酔った勢いで「お前とアイツはお仲間で、俺とは違う世界の人間なんだと思った」と今ヶ瀬に言い放つ場面も印象深い。

性的指向は意のままに変えられないのに、多様性を認めず自分の色眼鏡だけで判断する人が溢れてることが世代間のギャップや差別が絶えない大きな要因なわけで。もし「LGBTQって最近の問題でしょ」なんて思ってる人がいたら大間違いで、今までは声高に表明できる環境が整備されてなかっただけなんですよね。もちろん「私シスだから関係ないし」とかほざいて、当事者(ごめん、適切な表現方法がわからん)だけが考えるべきトピックではない。日本の性教育は欧米諸国と比べて格段に劣っているという話を耳にした方も多いはず。大伴のように能動的に行動できる人はごくわずかなのが現状です。
映画でストーリー性や人間ドラマを重視する人とは評価が二分されるかもしれないけど、色んな恋愛の形があっていいんだよと言ってくれる作品だと思います。


以上が管見です。まあ要約すると「エロい」「顔が整ってるから成立する映画」に落ち着く。ひとまず衝撃作でした。絶対ブルーレイ買いま~す