恋だの愛だの

世間はバレンタイン。

人畜無害な平穏カップルが一定数いる一方で、浮かれ散らかす勘違いバカップルがどいつもこいつも世界の中心で愛をさけんだと思い込む2月14日。寿命を怨念で縮めたくなってしまう季節がやって参りました。

エスカレーターでイチャつく奴らをモザイク処理するメガネ売ってませんか？陽射しも花粉もブルーライトもブロックできるくらいに文明が進歩してるなら、リア充を一思いに遮断できませんか？

初っ端からどうにも闇属性を抑えきれずにいますが、非モテ道中膝栗毛を生業とする私につべこべ言う資格なんてないんですよね。

なりふり構わず妬み嫉み恨み辛みを並べ奉る私にも、去年はチョコを渡す相手がいた。

こんなにもひねくれた私を好きでいてくれる時点でありがたくて、早い段階で恋が愛に昇華してしまうから長続きしないんだと思う。重い自覚はある。

相手があまりにも忙しすぎたのと、新生活を迎える私にあまりにも余裕がなかったのと、その他諸々重なって思うように事は運ばなかった。遠距離で何年も続いてる偉人が周囲に飽和しててひれ伏したくなる。愛で地球を救っている人が多すぎる。

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ここまで拗らせるなら恋だの愛だのお構いなしに生きていけばいいのにバレンタインネイル💕なんてしちゃって、自分の爪チョコみたいで可愛い💞なんて心躍らせて、自分用のチョコ代わりにしよう🤎なんて言って、同期に渡す義理(人情)チョコなんて選んじゃって。大衆に迎合してる自分がいる。一匹狼なフリして実は烏合の衆。どっちつかずな自分がダサくて、情けなくて、しょうもない。

あーあ、大卒の同期で唯一パートナーなしの人間になっちまった。アプリだの相席屋だの情報収集するくせにいま一つ踏み切れないのは、まだ焦燥感を他人事と捉えている証拠だろう。

ところで3月3日はひな祭り、5月5日はこどもの日と来て、4月4日は『オカマの日』とも言われているらしい。なんやそれ、センスの塊やないか。

21世紀中には彼氏・彼女・主人・家内とかいう呼称は廃れていくだろうし、ジェンダーはグラデーションだ(と思う)し、「結婚＝幸せ」「子供＝義務」なんて歪な等式は時代錯誤だし(それが世代を問わず共通認識であってほしい)、多様なライフスタイルが認められつつある今だからこそ、惚れた人に一喜一憂する恋と運命の相手を求める愛は尊いものに思える。

正直、強がりとかじゃなく一人は気楽。同年代の人間に比べたら、単独行動を楽しめる自信がある。働いた金を自分のためだけに使う生活を満喫している節がある。

今日(13日)だってくたびれた仕事終わり、ふと思い立って徒歩30分かけて純喫茶に行った。べちゃべちゃの雪がまとわりつくのも構わず、私は私が心地良い方向に歩を進めた。

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